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「ラ・ラ・ランド」は誰のためのエンタメか?

ラ・ラ・ランドを見た。終始目と耳に楽しい映画だった。

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評判が高い冒頭〜タイトルロールまでの演出は圧巻だし、ラストのif部分もエンタメが凝縮されている。音楽も同じフレーズを一貫して使っているのがわかりやすい。エマストーンの衣装がポップで可愛い。というかエマストーンが可愛い。

が、これはあくまで「目と耳に楽しい」映画なのだ。音楽ファンは音楽を耳で聞かない。脳で聞いている。 「ジャズ」が、物語の重要要素として扱われているあたり、あぁ〜って思ったけど悪い予感があたった。 realsound.jp

ちょっとでもジャズにかぶれたことがある人はこの映画を見て全員叫んだだろう、「これはジャズじゃない!!!」 そう、ジャズじゃない。なんならミュージカルファンも「ミュージカルじゃない!」と言ってる。ミュージカルでもない。

アカデミー賞で主演女優賞をとったけど作品賞を取らなかったのはなんか納得がいく。これは壮大なレビューなのだ。名曲選なのだ。MVなのだ。ベストアルバムなのだ。椎名林檎なら「絶対作りたくない」という類の作品なのだ。

だからこそヒットしたのだ。この映画は「初デートで見にいく映画」に最適だ。決してジャズオタクが見に行ってそのあとジャズバーで一晩語り明かすタイプの映画ではない。そして残念ながら映画の客層としては前者の方が圧倒的に人数が多い(はず)。

最近は、キンプリにしろシンゴジラにしろ「◯十回見たったwww」がヒット作の証みたいになりつつあった。これは私の予想だが、おそらくミュージカルクラスタは何十回見にいく準備をしていたのではないだろうか。それが案外1回見たらいいか・・・な映画だったからあれ?ってなったのではないだろうか。しかしヒット作とはそもそもそういうものなのだ。

というわけでラ・ラ・ランド、個人的にはお勧めします。